2月で目標をやめてしまったあなたへ

それは失敗ではなく、統計どおりです。

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」あっという間に春になるのがこの時期です。おまけに2月は28日しかありません。年初に立てた目標もこの時期になると宇宙のかなたに飛んで行ってしまい、跡形もなく消えてしまいます。

もし今、そんな感覚があるなら、まず知っておいてほしいことがあります。それは、2月で挫折する人はとても多いという事実です。あなたが特別に意志が弱いわけではありません。

実際、行動心理学や目標設定に関する調査では、年初に目標を立てた人のうち、年末まで達成できるのはおよそ8%程度だと報告されています。つまり、目標を立てた時点で、すでに92%の人は途中で脱落する側にいるとも言えます。

さらに、多くの人が脱落するのは「年末」ではなく、2月前後です。


2月は「現実が戻ってくる月」

1月は少し特別です。仕事も生活も、どこかリセットされた空気があります。たとえば、「今年こそ運動する」と決めて、1月の間はジムに通えていた人。三が日が明けても、週に2〜3回は行けていた。

ところが2月に入ると、仕事が通常運転に戻り、残業が増え、寒さも厳しくなります。ある日ふと、「今日はいいか」と思う。それが一度、二度と続き、気づけば会員証が財布の奥に眠っている。これは珍しい話ではありません。

2月は、非日常のモチベーションが切れ、日常の重さが戻ってくる月なのです。


多くの目標は「理想の自分」を前提に作られている

年初に目標を立てるとき、人は無意識のうちに「調子のいい自分」を基準にします。

たとえば、こんな目標です。

  • 毎朝6時に起きて勉強する
  • 平日は毎日自炊する
  • 毎日欠かさず日記を書く

これらは決して無謀ではありません。1月の元気な自分なら、「できそう」に思える。しかし2月の自分はどうでしょうか。

寝不足の日もある。仕事で気力を使い果たす日もある。家に帰ったら、何もしたくない日もある。

そんな状態でも続けられる設計になっていなければ、目標は自然と止まります。これは意志の問題ではなく、設計の問題です。


それでも年末まで続く人は、何が違うのか

年末まで目標を続けられる人は、特別な精神力を持っているわけではありません。違いは、考え方にあります。

たとえば、読書を習慣にしたい人がいたとします。

続かない人はこう決めます。
「毎日30分、本を読む」

続く人はこう決めます。
「寝る前に本を1ページだけ開く」

後者は、やる気がなくても成立します。眠くても、疲れていても、「1ページ」ならできる。

結果として、本を読む日が積み重なり、気づけば習慣になっている。続いた人は、頑張ったのではなく、無理をしなかっただけなのです。

観点2月で止まる人続く人
目標の形結果ベース行動ベース
失敗時自己否定微調整
支えやる気仕組み
判断軸感情ルール

2月で止まった目標は「作り直していい」

ここで大切なのは、2月で止まったことを「失敗」と定義しないことです。

たとえば仕事でも、最初に立てた計画がうまくいかなければ、修正しますよね。それを「自分がダメだから」とは考えません。目標も同じです。

・重すぎた
・現実に合っていなかった
・生活リズムを考慮していなかった

それに気づけたなら、むしろ前進です。


今からできる、現実的な再設計

年単位の目標を、そのまま追いかける必要はありません。視点を「今週」や「今日」に落とすだけで、続きやすさは一気に変わります。

「今年は運動を習慣にする」ではなく、「今週、1回だけ10分歩く」。

「英語を話せるようになる」ではなく、「通勤中に英語を1分聞く」。

こうした小さな行動は、成果としては地味です。しかし、続くという点では圧倒的に強い

年末まで残る8%の人たちは、最初から大きな目標を達成していたわけではありません。小さく作り直し、それを積み上げただけです。


2月の挫折は、スタート地点に立った証拠

2月で目標が止まった人は、多数派です。データ上、むしろ「順調に人間らしい経路」をたどっています。大切なのは、「もうダメだ」と手放すことではなく、「この形では続かなかった」と理解すること。

目標は、立て直していい。
何度でも、軽くしていい。

年末まで続く人と、途中で終わる人の違いは、才能ではなく、諦めずに作り直したかどうかです。

参考動画:あきれるほどシンプルな習慣の作り方

参考動画:ハーバード式意志力ゼロの習慣科学

ではでは、Enjoy your life.

※2月からの目標再設計テンプレ(PDF)はダウンロードできます。


出典・参考データ

  • University of Scranton(行動心理学研究)
    年初目標の達成率は約8%
    ※ Forbes にて紹介
  • University of Rhode Island(URI)
    目標設定ワークショップ資料
    1か月後の継続率 約64%、6か月後 約46%
  • Gitnux / 行動統計データ
    年初目標の約80%が2月中旬までに断念
  • Live Science
    「やめる目標」より「行動を増やす目標」の方が成功率が高いとする研究紹介

2月からの目標再設計テンプレダウンロード

関連動画:https://youtu.be/t2ErBGARiLs