Executive Playbook
経営に活かすDISC理論
組織のパフォーマンスを高めるには、「誰に・どう任せるか」「どう動機づけるか」をタイプ別に設計することが重要です。
DISCを、経営とマネジメントの実務に直結する形で整理しました。
対象:経営者・役員・部門長
用途:経営会議/幹部研修
同じ指示でも「刺さる人・刺さらない人」が生まれるのは、能力ではなく行動特性の違いによることが多くあります。
タイプ別に任せ方・叱り方・動機づけを設計することで、生産性とエンゲージメントを同時に高められます。
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経営課題の多くは「人とコミュニケーション」に起因しており、行動特性を共通言語にすることで議論が具体化します。
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DISCは性格ではなく〈行動傾向〉を見るフレームであり、評価・配置・育成方針の整理に活用できます。
DISCの4タイプは、すべて組織にとって必要な役割です。
経営者にとって重要なのは、「どのタイプを、どのポジションで、どう活かすか」を意識的に設計することです。
主導型:攻めと突破のドライバー
新規事業/ターンアラウンド/高難度案件のフロントに強み。
意思決定が速い
結果志向
高い競争心
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数値責任が明確なポジションで力を発揮しやすい。
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指示は「結論→理由→任せる範囲」を短く明確に伝えると動きが加速する。
感化型:人と場を動かすエンジン
営業/採用/PR/社内活性プロジェクトに強み。
社交的
楽観的
ムードメーカー
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承認とフィードバックをこまめに行うとパフォーマンスが最大化する。
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目標は数字だけでなく「ストーリー」とセットで語ると動機づけしやすい。
安定型:現場と組織を支える基盤
CS/現場オペレーション/人事・総務などの定着と継続が鍵の領域に適性。
協調性
サポート志向
安定志向
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急な方針転換をする際は、背景と理由を丁寧に伝え、準備期間を確保する。
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「安心して意見を出せる場」を作ると、現場の課題が自然と上がってくる。
慎重型:リスクと品質の番人
経理・財務/法務/企画/品質管理/データ分析の中核人材。
分析的
正確性重視
ルール遵守
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判断材料となるデータや基準を明示すると、納得度と主体性が高まる。
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曖昧な指示よりも、「定義」「範囲」「例外条件」をセットで伝えると動きやすい。
経営チームが特定のタイプに偏ると、「攻めすぎる」「慎重すぎる」といった極端さが生まれます。
役員・部長クラスのタイプ分布を可視化し、意図的に補完関係をつくることが重要です。
攻め偏重(D・i過多)
Risk
- 短期の成長は出やすいが、中長期のリスク管理が甘くなりがち。
- 現場の疲弊や離職につながる可能性。
守り偏重(S・C過多)
Risk
- 事業リスクは抑えられるが、成長機会を取り逃がしやすい。
- 意思決定が遅く、変化への対応が後手に回る。
組織全体では、部門ごとの役割に応じてタイプ構成を設計します。
「攻めの部門」「守りの部門」「橋渡し役」を意識した配置がポイントです。
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営業・新規事業:D/i比率を高め、S/Cをサポートポジションに配置。
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バックオフィス:S/Cを中心に、D/iは変革プロジェクトでスポット投入。
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経営企画・PMO:全タイプの「翻訳者」として、バランス重視で編成。
採用・評価・配置でDISCを使う際は、「決めつけ」と「ラベリング」を避けることが重要です。
あくまで対話を深めるための共通言語として扱うことで、コンプライアンスリスクを抑えながら活用できます。
採用での使い方
Hiring
- ポジションごとに「望ましい傾向」を仮説として設定する。
- 面接では、タイプを当てるのではなく「行動パターン」を具体的エピソードで確認する。
評価・運用での使い方
Operation
- タイプを理由にした評価・降格・不利益な異動はNGと捉える。
- 一人ひとりの強みの活かし方と、弱みの補完方法を話し合う土台として使う。
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DISCは「人を選別するツール」ではなく、「違いを理解し合うための共通言語」として用いることが前提です。
この前提を、経営陣・管理職で必ず共有してください。
経営会議の共通言語に
幹部研修の導入パートに
1on1のフレームに